レベルフライライン / LEVEL Flyline
ポリエステルのレベル(Level:テーパー無し)フライライン。番手3で渓流用。
シルクラインの良さを、丈夫で手軽なポリエステルで
シルクラインは釣り味が良いです。巻きグセがつかず、少ない空気抵抗でスパッと目標に飛んでいきます。反面、扱いがデリケートで、切れることもあります。この品は丈夫なポリエステル製で、ラインが岩に擦れる場面でも大胆に使えます。
テーパーの無いレベルラインです。DTではリーダーまで力が伝わりやすいわけですが、その分、加減はシビアとも言えます。テーパーが無いと、加える力加減の大小が強く反映されます。メンディング時の「リーダーまで、もう1メートル力を伝える」といった感覚を上手く掴んでください。
ライン表面にはざらつきがあり、キャスト時にガイドと擦れてシュルシュルと音がします。慣れると、ラインを操ってキャストしている感覚として心地良さにも繋がりますが、人によっては好まれないかもしれません。飛距離に関しては、渓流で使うには問題ありません。
ポリエステルははシルクよりも低吸水率ですが、このラインも水を吸います。シルクラインもそうですが、よく狙ってリーダーティペットを理想の形(逆U字等)に落とし、着水と同時のメンディングはしても、繰り返しのメンディングはせずに魚を掛けてください。長時間浮かせる必要がある湖や、繰り返しのメンディングが必要なタイプの釣りには、シルクラインと同様に不向きです。また、生活排水が混ざるような場所も、表面張力が働かずにフライラインは沈みます。
メンテナンス方法
シルクラインと同様、PVCラインと比べて浮力の持続性には弱みがあります。ライングリスを、釣行日より前もって塗ってください。時間をおくことで、グリスが内部にも染み込みます。釣行毎にフライラインの前後入れ替えもお勧めで、後半側のグリスがしっかりと染み込んだラインを前に持ってきて使用できます。
Tips
全長は約18メートルです。
PVCラインよりも絡まりやすいです。上手に使うには、ロッドハンドが右ならリールは左手巻きにし、余分なラインを出しっ放しにしないことです。
亜麻仁油等の乾性油でコートしてあり、ライン番手は3番です。先端10yardsは6.48g程度で、AFTM Wt.3 Lineにあたります。
よくアンティークフライリール購入時に付属した古いシルクラインがベタつくという経験のある方もいると思いますが、亜麻仁油は思いのほか乾燥しきらず、いつまでもベタつくということがあり得ます。2017年以降はこの点を改善させ、ベタつきがかなりなくなりました。2016年以前販売の品も、風乾させる(酸素を与える)とベタ付きは減りますが、今一つベタつきがある場合はコートし直しますのでお知らせの上お送りください。
ライン両端ともループがあります。バッキングラインにリールより大きいループを作っておいてLoop to Loopで接続しても良いですし、結びの無いバッキングラインをLoop to Loopの形に通すだけの接続でも渓流なら十分です。
ライン両端ともファールドリーダーを付けっぱなしにしておくと楽です。
トイレットペーパーと同じサイズにラインを束ねています。購入後のリールへのスムーズな巻き取りには、トイレットペーパーにセットしてリールに巻いてください。
PVCフライラインと比べて浮力に弱みはありますが、高比重のためにスパッとラインが飛んでゆくこと、操作の成功失敗が出やすい(理解しやすい)こと、巻きグセがつかないこと、丈夫でずっと使えることが、このフライラインの良さです。
ミューシリンの赤をしばらく使っていました。しかし、JP THEBAULT(ティボー)のライングリスの方が粘りがあって浮力が持続しやすいようで、メインとして使っています。使う人によって好みがあると思いますが、参考にしてください。