ナチュラルオイル / Natural OIL
オイルレザー、ヌメ革、クロムレザー、その他の革に使用可能。気軽に使えるよう、有機溶剤や香料を含みません。
オイルを塗る理由
オイルが失われた革は、乾燥した昆布のようなものです。一見固くて丈夫そうですが、無理に曲げると折れます。 しかし、水や油を含んでいれば、柔軟で折れません。「折れる」、これは革であれば「繊維が切れたりひび割れる」のと同じです。
「革が縮む」の原因もオイルが失われたからです。水分を失うと縮む昆布のようなものです。革が縮んだらオイルが減っているということです。水分によっても革は膨張しますが、縮んだ革に水を与えても仕方ありませんので、オイルを与えます。
また別の利点
オイルを含んでいることで、雨の水滴や、水汚れが付きにくくなります。水と油の関係で、水が染み込みにくい革は水滴跡も付きにくいです。
革を選ばず使えます
このオイルは、牛豚羊山羊他の革鞣し時にも添加される基本的なものです。「優れたオイルはミンクだ、羊だ、馬だ、」といった話がありますが、不乾性油で、かつ害が無ければどのオイルでも良いです。液状なら馴染みやすく、固形なら持続性が高いといった違いはあります。 動物によってオイルの組成が違い、融点に差があって使用感に差はあります。しかし、基本的には、革鞣し時に使われていたオイルが次第に失われるので、このオイルで補うようにすればよいとお考えください。
どの色の革にも使えます。塗付量は控えめにする必要がありますが、スエードのような毛羽立った革にも使えます。スエードは油分少なめに鞣されることが多い革です。
Water-R Leather(ウォーターレジストレザー)は、最初の使い始め時に繊維がほぐれていなく硬いですので、頻繁にこのNatural OILを塗ってください。
使う頻度の考え方
「乾燥してきたかな」「硬くなったかな」「ヒビワレてきたかもしれない」といった時に塗ってください。
塗る前と、塗って1日経った時とを比べてください。良くなっていると感じられるなら、塗ったのは「正解」です。 オイルを塗らずに、革がひび割れたり、繊維が切れて柔らかくなったり、ちょっとした水滴で跡が残るような状態で革を使うのが「不正解」です。
塗りすぎは特に問題は無く、衣服等他のものにオイルが移ることくらいです。オイルを塗りすぎて革が油っぽくなったり、柔らかくなったりしても、オイルが減ってくれば元に戻ります。
使う頻度の実際
Water-R Leather(タンニン鞣し革)の場合は、購入時と2週間後、1か月後、3か月後には補給をしてください。その後は、年に4回くらいです。
Shrink Leatherや市販の革製品(クロム鞣し革)は、購入時と3か月後、6か月後には補給をしてください。その後は、年に2回くらいです。
使い方
指先や手のひらでささっと塗り付けましょう。そして、手の体温で柔らかくなったオイルを刷り込みます。縫い目には、豚毛ブラシが最適です。刷り込んだ後、豚毛ブラシで余分なオイルを払い出します。ブラッシングが足りないと、オイルの一部がブルームとして後日現れます(ブラシで落とせます)。
塗付量の目安は、先に説明した1日経過後と比べるを繰り返していくと分かってくるはずです。
気軽に使えるよう、有機溶剤や香料は無添加です。酸化防止としてビタミンEが添加されているのみで、体にも安全です。
バッグ、シューズ、ブーツ、レザージャケットなど各革製品にお使いください。
容器の巻革
革用オイルらしく、革が巻かれています。この巻革は、用途と価格を考慮し、牛革の丈夫で質の良い部位からは裁断していません。用途が足れば十分と考えるなら、巻革不要が安価です。